シフト アセスメント

最近になって、自分が結構興味深い人生送っている事に気付きました。そして、私の経験が結構まわりの人達を元気付けていると言う事にも気付きました。自分の中では平凡な暮らしですが、私の経験が他の人達に夢と希望を与える事ができるのであればと思いブログを始める事にしました。

キレイにしたい場所

ブログを始めて、2回目の投稿。とにかく続けるのが大切という事で、書き始めています。

 

まだ何を書こうと悩みながら、”記事を書く”をクリックし、初めに目に飛び込んで来たのが、このトピック。キレイにしなくてはいけない場所と言うのは沢山あるけど、”キレイにしたい場所” と言うと、一番初めに思い付いたのは、自分の頭の中。

 

苦手な事を克服しながら、新しい事に取り組む時って、どうしても、頭の中の思考がぐちゃぐちゃになり、色々な事が空回りしてしまう。そして、自分の苦しみを自分の中に封じ込み、そしてまた、自分の頭の中が抱えきれない程の感情を押し込みまくり、本当の自分可能性を失ってしまう。

 

30年前、英語もうまく話せないのに、アメリカの看護大学に入り、生まれて初めて落第ギリギリの劣等生という状況を経験し、それからテストを受けるという事に強度な恐怖を感じるようになった。

 

集中看護専門の看護師になって20年、麻酔専門の看護博士への憧れは日に日に膨れ上がっていたけど、またアメリカの大学に戻って、前のようにテストを受けなければいけないと思うと、頭の中が混乱してしまい、ずっと踏み切れなかった。このテストに対しての恐怖心はまだ強く残っていて、頭のながで、解決策が浮かばないまま悶えまくっている。実際、看護師になってからも、定期的に専門分野の資格のテスト受けなくてはならないけど、その度に指先が震え、手の甲が汗ばみ、心拍数が急激に上がり、呼吸困難を起こしたこともあった。

 

今回、この恐怖に駆られながらも、今こうして麻酔専門の看護博士になる為の大学院に合格し、30年振りに学生に戻っている。医療支援でアフリカに行った時、ある女性の救急出産に立ち会った。その人を担当した麻酔専門の看護博士がその救急帝王切開を担当し、手術中ずっとその女性に話しかけ、体の痛みを最低限に抑え、お母さんになる第一歩を励まし続けていた。そして、その女性が、”私の子供を救ってくれてありがとう”と笑顔を返した。その笑顔を見た時、私は、麻酔専門の看護博士になることを決意した。9ヶ月大切に自分の中で宿った子供を失うかも知れないと言う恐怖は、私のテストに対しての恐怖と比べもににならない。

 

とは言っても、やはり実際テストになると、その恐怖が活火山のように吹き上がり、頭の中をグチャグチャにする。その都度あのアフリカで出会った女性の事を思い出す。そして、あの笑顔が私の頭の中を一掃してくれる。あと2年半、この恐怖と直面する度に、あの女性の笑顔が私の頭の中の惨状をキレイにしていくのだろう。